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エンジニアの箱

サーバ構築とか、Ciscoルータの設定とか、コーディングに関してのなにがしを書きます。

新社会人になるエンジニアの皆さんへ「書く」ということを書く

その他

こんばんは。昨日に引き続き、新社会人になるエンジニアの皆さん向けに記事を書きます。今回は、「書く」ということを書いてみたいと思います。

書くことは難しい

書くというのはそれだけでとっても難易度が高いです。よく「ライターズ・ブロック」なんていいますが、突如フッと文章が書けなくなるなんてことがあります。エンジニアというのは、意外と文章をたくさん書くものです。SEであれば要求定義書、要件定義書、基本設計書、外部設計書、詳細設計書、DB定義書、テスト仕様書、バグ報告、etc…、もうドキュメント地獄で、ホント文章をよく書くのです。ちなみにプログラマも「コメント」という名の文章を書きます。インフラエンジニアだとネットワーク定義書、構築手順書なんか書きますね。そして、どのエンジニアでも、というか社会人全般として、メールも頻繁に書きますね。とにかく書きます。が、なかなか書き終えないのです。たかだか3ページの文章を書くのに1時間ぐらいかかったりとか余裕であります。なんてこったパンナコッタ…。逆にいうと、「文章が書けない…もしかして俺向いてないかも…」なんて思う必要は全くないです。というか考えてみてください。ライターなんて仕事があるぐらいですから、書くことが仕事になる=お金が稼げる=難しいということです。

なぜ書くことは難しいのか

書くことの難易度が高いことには、もちろん理由があります。皆さんあまり気づいていないようですが、「書く」という行為はものすごくオーバーヘッドが大きいのです。つまるところ、「ムダ」が多いのです。じゃあ「ムダ」ってなんなの?とか、「ムダ」はどこで生まれるの?って話です。

「話す」ことに比べると「書く」ことは難しい

さて、我々人間が自分の思っていることを伝えるには、2つの手段があります。それは「話す」ことと「書く」ことです。まず、「話す」を考えてみましょう。

「話す」とは

「話す」までには、実は3つのステップを人は無意識に行なっています。
1ステップ目が、思考する。自分が何を思っているのかを思考します。思い考えると書いて思考です。
2ステップ目が、言語化する。もしかして違和感を感じるかもしれませんが、我々は思考する際に言語を使って思考しているわけではありません。つまり、思考する→思考を言語に翻訳するという行為を無意識に行なっているのです。なぜそう言い切れるか。例えば、同じ哺乳類である犬を思い浮かべてください。犬は高度な知能があり、2歳児と同等の思考能力を備えているらしいです。しかし犬はしゃべれません。というか人間も最初はしゃべれない動物です。言語を学習することによりしゃべれているだけです。つまり、言語なぞ使わなくても思考は行なえるということです。ですが、人間の場合思考する際に自然と言語を使用するので、この変換が存在することを忘れています。ちなみに私はコミュ障ですが、コミュ障の人は思考→言語化の能力が弱かったりします。
3ステップ目が、お分かりとは思いますが音にすることです。つまり、言語を「しゃべる」ことにより、音として相手に伝える、ということです。この3つのステップを、「話す」場合は必ず踏むことになります。どのステップも飛ばすことはできません。

「書く」とは

「話す」に対し「書く」場合は、更にステップが2つ追加され、全部で5ステップあります。1ステップ目は同じく思考する。2ステップ目は同じく言語化する。ここまでは共通です。
3ステップ目が、「文字にする」。これが非常に大変な作業になるのではないかと思います。「文字にする」とは、これまたある程度無意識に行なわれていることですが、どの言語でも「話したまま」が文字にできるわけではないはずです。日本語の場合ひらがなとカタカナと漢字の3種類があるため、音をそのまま文字にすることはできません。英語も発音が分かっても綴りが分からなければ書けません。つまり「文字にする」ことは、「言語をしゃべるではく書く用に翻訳する」ということです。翻訳されたそれは、4ステップ目にてようやく「書く」ことになります。
4ステップ目が「書く」ですが、現代では「書く」でも2種類ありますね。ペンと紙を使うのか、キーボードとディスプレイ、コンピュータを使うのか。この2択だと思います。タイプライターは?とかそういうのは無しの方向で…wここに関しても思い浮かべた通りのものを道具を使い正確に「書く」ために、意外と大きな労力を割いていたりします。キーボードを使用するならまだしも、ペンと紙を使うのであれば読めるように書かなければならないわけですし。
5ステップ目が、「読む」です。意外かもしれませんが、我々は無意識のうちに書いた文字を即座に読んでいます。正しい文章を書けているか意識的に読んでいる、というものではなく、書いた文字が正常に書かれているかどうか無意識のうちに読んでいます。もちろん正確じゃないですが。これをやらないと、伝わる文章は書けません。「あ」と書いたつもりが「お」になっていたらわけわからなくなりますからね。簡単に思いつくものだと、「公園にありがたくさん」に対し、「あ」を「お」と書いてしまうと「公園におりがたくさん」になり、公園が突然の動物園になってしまいます。

総括

いかがでしたでしょうか。「話す」に比べ、「書く」ということは、2ステップ+で何かをしなければならないのです。これが「書く」に発生している「ムダ」であり、「書く」を難しくしている要因です。新人エンジニアの方は、この話を踏まえて、「書く」訓練を日々してほしいです。メモの書き方然り、メールの書き方然り、バグ報告チケットの書き方も然り…。そんなことを言いつつ盛大なブーメランなわけですが、「書く」ということが難しいということを知っていれば、書けないときに無駄なへこみをしないですむかなーと思って記事を書きました。書くのってホント難しいよね。